病院 白血病
【輸血の話】緊急事態発生!らっくんが真っ黄色になっちゃった!
これは本当におそろしかった。。
らっくんが真っ黄色になってしまったのです!
何があったんでしょうか?
【抗ガン剤治療】身の毛もよだつ無菌室の話。
抗ガン剤治療が始まり、無菌室に移動してしばらくした頃の話です。
採血結果で、血小板が減少していたので、
午後から「血小板輸血」をしました。
血液は大きく分けて
「赤血球」「血小板」「白血球」
に分かれます。
「赤血球」が減ると、
わたしたちは貧血になります。
「血小板」が減ると、
血が止まりにくくなります。
アザができやすくなります。
よく白血病の症状で
「アザができやすくなる」とありますが、
異常細胞が増えて、正常な血液が減り、
「血小板」も減少するせいで、
アザができやすくなるのかと思います。
「白血球」が減ると、
ウイルスや菌に感染しやすくなります。
「顆粒球輸血」のお話にもありましたが、
白血球はすぐ死んでしまうため、輸血はできません。
らっくんは熱を下げるために無理矢理やりましたが、普段はめったにできません。
【抗がん剤治療】ドクターの決断
貧血になれば、赤い輸血「赤血球」を輸血します。
わたしは全く知らなかったのですが、
血小板って、
「黄色」なんです!
輸血バック見て「何コレ⁈」と思いました。
よ〜〜く見るとモヤモヤしたものが見えます。
血小板のはたらきって、
出血したら、そこに集まって、
それ以上、出血しないように固める役割をしますよね?
だから輸血バックに入ってる「血小板」も
放っておくと集まって固まってきちゃうんです!
カワイイんですよ〜〜❤️
だから、輸血しながら、モミモミ、モミモミ♪
患者の皆さん!モミモミしてますか?(笑)
感謝しながらモミモミしましょうね❤️
いつも献血にご協力してくださる皆様、
心より感謝しています。
皆様の尊い行為のおかげで
命をつないでいる人たちがたくさんいます。
本当にありがとうございます!!!
「血小板」輸血は始めゆっくり、だいたい4時間くらいかけて輸血します。
その日も副作用で元気のなかったらっくん。
輸血してるうちに眠ってしまいました。
わたしはその間、シャワーに。
(この頃付きっ切りで、母はトイレも食事もシャワーも睡眠もマトモに出来ませんでした。シャワーも速攻5分で終わってきたと思います)
急いで戻ると、いつも泣いてるのに、
まだ眠っています。
あれ?こんなに大人しく眠ってるなんて?
と、らっくんを見ると、
なんだか黄色いんです。
黄色も黄色!
グレープフルーツみたいな明るい黄色ですよ?
ちょうど看護師さんが入ってきて、
「らっくん、なんか黄色くないですか?」
と、すぐにドクターを呼びに行きました。
採血セットを持ってきた若いドクター、すぐ採血、結果を見て走ってきました。
なんと、もう一回採血。
「何かの間違いかもしれない」
目を疑うような結果だったようです。
走って結果を見に行き、
走って戻ってきました!
ドクターは「ヘモ2!」と小さく叫びました。かなり焦っています。
ドクターが走る時は『緊急事態』です。
ナースステーションに居たスタッフがほぼ全員、
真剣な顔で集まり、らっくんを取り囲みました。
わたしは何が起こったのかわからず…
採血した担当医は
「ヘモグロビンが2に下がってます!
体の中で出血してるかもしれない、CTを撮りに行きます!」
と説明しました。
バタバタと無菌室の扉が開けられ、
ベッドごと連れていかれます。
わたしはあまりのことに気分が悪くなり、
トイレに駆け込みました。
トイレから出て、1人取り残され、
CT室に追いかけようと、エレベーターのボタンを押しました。
手がぶるぶる震えています。
足もガクガク。。
エレベーターの前で、あるお母さんが叫びました。
「大丈夫!R(娘の名前)も何度もあったよ、きっと大丈夫だから!」
何が起こったか、彼女は知らないはず。
ただ事じゃない様子を察知したのでしょう。
少し落ち着いて2階フロアに着き、
真っ暗な長い廊下を走って(ドラマみたい)
CT室に。
黄色を見つけたナースが、動揺してるわたしに付添ってくれました。
CTの結果、出血してる場所はなく、
すぐに病棟に戻ってきました。
無菌室でなくナースステーション脇の部屋でした。(緊急用の部屋)
いったん帰宅した血液のドクターが全員集まって、神妙な顔をして、らっくんの体を調べています。
部屋はドクターやナースでいっぱいです。
先生は言いました。
「家族を呼んでください」
夜10時頃だったので、夫だけを呼びました。
車の運転が危ないので、説明なしで、
出来るだけ落ち着いた声で話しました。
。。。。。。。。。。。。。。。。。
先生たちが集まって、あーだこーだして、
ようやく説明がありました。
「輸血による『溶血』が起きたようです。
血小板の中にらっくんの赤血球を壊す抗体が入っていたようです」
と、言うような説明だったと思います。
「治るんですか?」
と聞くと、
「赤血球を輸血するだけです。」
ただの輸血で元通り。
ほぉ〜〜〜〜
。。。
まだ緊張してますが、ドクターたちも原因がわかり、適切な処置が行われたので、ホッとしています。
はぁ〜〜
良かった〜〜
どうなることかと思った…
みんなのキンチョーが解けて、
笑顔が出てきたころ、、、
何が起きたかも知らされていない真っ青な顔をしたお父さん登場!
「らっくん⁉︎ 黄色だ! なんでー⁈」
(笑)
ごめん、お父さん。
1から説明しましたよ。
でもでも。
こんな事態はめったにないこと、
と聞いたけど、気がつくのが遅かったら、
命に関わってました。
本当に本当に、助かって良かった。
あの時の『緊急事態』のスイッチ入ったスタッフのテキパキした対応を見て、病院への信頼が増しました。
それ以来、輸血をするときには、
事前にらっくんの血液と輸血する血小板を混ぜて、安全を確認してから輸血するようになりました。
本当にこわい体験でした。
黄色になったのは、赤血球が壊されたため、ビリルビンが上昇し黄疸が出たためと思われます。
人間ってあんな黄色になるんだぁ〜?
ちなみにこの時に聞いた話では、
血小板輸血による溶血は20万にひとつくらいの確率だそうで、めったに起こることではありませんが、患者のみなさん、ちょっと覚えておいてくださいね。
今日も読んで下さってありがとうございます❤️
よかったらクリックお願いします♪
にほんブログ村
白血病ランキングへ
看護師求人
らっくんが真っ黄色になってしまったのです!
何があったんでしょうか?
【抗ガン剤治療】身の毛もよだつ無菌室の話。
抗ガン剤治療が始まり、無菌室に移動してしばらくした頃の話です。
採血結果で、血小板が減少していたので、
午後から「血小板輸血」をしました。
血液は大きく分けて
「赤血球」「血小板」「白血球」
に分かれます。
「赤血球」が減ると、
わたしたちは貧血になります。
「血小板」が減ると、
血が止まりにくくなります。
アザができやすくなります。
よく白血病の症状で
「アザができやすくなる」とありますが、
異常細胞が増えて、正常な血液が減り、
「血小板」も減少するせいで、
アザができやすくなるのかと思います。
「白血球」が減ると、
ウイルスや菌に感染しやすくなります。
「顆粒球輸血」のお話にもありましたが、
白血球はすぐ死んでしまうため、輸血はできません。
らっくんは熱を下げるために無理矢理やりましたが、普段はめったにできません。
【抗がん剤治療】ドクターの決断
貧血になれば、赤い輸血「赤血球」を輸血します。
わたしは全く知らなかったのですが、
血小板って、
「黄色」なんです!
輸血バック見て「何コレ⁈」と思いました。
よ〜〜く見るとモヤモヤしたものが見えます。
血小板のはたらきって、
出血したら、そこに集まって、
それ以上、出血しないように固める役割をしますよね?
だから輸血バックに入ってる「血小板」も
放っておくと集まって固まってきちゃうんです!
カワイイんですよ〜〜❤️
だから、輸血しながら、モミモミ、モミモミ♪
患者の皆さん!モミモミしてますか?(笑)
感謝しながらモミモミしましょうね❤️
いつも献血にご協力してくださる皆様、
心より感謝しています。
皆様の尊い行為のおかげで
命をつないでいる人たちがたくさんいます。
本当にありがとうございます!!!
「血小板」輸血は始めゆっくり、だいたい4時間くらいかけて輸血します。
その日も副作用で元気のなかったらっくん。
輸血してるうちに眠ってしまいました。
わたしはその間、シャワーに。
(この頃付きっ切りで、母はトイレも食事もシャワーも睡眠もマトモに出来ませんでした。シャワーも速攻5分で終わってきたと思います)
急いで戻ると、いつも泣いてるのに、
まだ眠っています。
あれ?こんなに大人しく眠ってるなんて?
と、らっくんを見ると、
なんだか黄色いんです。
黄色も黄色!
グレープフルーツみたいな明るい黄色ですよ?
ちょうど看護師さんが入ってきて、
「らっくん、なんか黄色くないですか?」
と、すぐにドクターを呼びに行きました。
採血セットを持ってきた若いドクター、すぐ採血、結果を見て走ってきました。
なんと、もう一回採血。
「何かの間違いかもしれない」
目を疑うような結果だったようです。
走って結果を見に行き、
走って戻ってきました!
ドクターは「ヘモ2!」と小さく叫びました。かなり焦っています。
ドクターが走る時は『緊急事態』です。
ナースステーションに居たスタッフがほぼ全員、
真剣な顔で集まり、らっくんを取り囲みました。
わたしは何が起こったのかわからず…
採血した担当医は
「ヘモグロビンが2に下がってます!
体の中で出血してるかもしれない、CTを撮りに行きます!」
と説明しました。
バタバタと無菌室の扉が開けられ、
ベッドごと連れていかれます。
わたしはあまりのことに気分が悪くなり、
トイレに駆け込みました。
トイレから出て、1人取り残され、
CT室に追いかけようと、エレベーターのボタンを押しました。
手がぶるぶる震えています。
足もガクガク。。
エレベーターの前で、あるお母さんが叫びました。
「大丈夫!R(娘の名前)も何度もあったよ、きっと大丈夫だから!」
何が起こったか、彼女は知らないはず。
ただ事じゃない様子を察知したのでしょう。
少し落ち着いて2階フロアに着き、
真っ暗な長い廊下を走って(ドラマみたい)
CT室に。
黄色を見つけたナースが、動揺してるわたしに付添ってくれました。
CTの結果、出血してる場所はなく、
すぐに病棟に戻ってきました。
無菌室でなくナースステーション脇の部屋でした。(緊急用の部屋)
いったん帰宅した血液のドクターが全員集まって、神妙な顔をして、らっくんの体を調べています。
部屋はドクターやナースでいっぱいです。
先生は言いました。
「家族を呼んでください」
夜10時頃だったので、夫だけを呼びました。
車の運転が危ないので、説明なしで、
出来るだけ落ち着いた声で話しました。
。。。。。。。。。。。。。。。。。
先生たちが集まって、あーだこーだして、
ようやく説明がありました。
「輸血による『溶血』が起きたようです。
血小板の中にらっくんの赤血球を壊す抗体が入っていたようです」
と、言うような説明だったと思います。
「治るんですか?」
と聞くと、
「赤血球を輸血するだけです。」
ただの輸血で元通り。
ほぉ〜〜〜〜
。。。
まだ緊張してますが、ドクターたちも原因がわかり、適切な処置が行われたので、ホッとしています。
はぁ〜〜
良かった〜〜
どうなることかと思った…
みんなのキンチョーが解けて、
笑顔が出てきたころ、、、
何が起きたかも知らされていない真っ青な顔をしたお父さん登場!
「らっくん⁉︎ 黄色だ! なんでー⁈」
(笑)
ごめん、お父さん。
1から説明しましたよ。
でもでも。
こんな事態はめったにないこと、
と聞いたけど、気がつくのが遅かったら、
命に関わってました。
本当に本当に、助かって良かった。
あの時の『緊急事態』のスイッチ入ったスタッフのテキパキした対応を見て、病院への信頼が増しました。
それ以来、輸血をするときには、
事前にらっくんの血液と輸血する血小板を混ぜて、安全を確認してから輸血するようになりました。
本当にこわい体験でした。
黄色になったのは、赤血球が壊されたため、ビリルビンが上昇し黄疸が出たためと思われます。
人間ってあんな黄色になるんだぁ〜?
ちなみにこの時に聞いた話では、
血小板輸血による溶血は20万にひとつくらいの確率だそうで、めったに起こることではありませんが、患者のみなさん、ちょっと覚えておいてくださいね。
今日も読んで下さってありがとうございます❤️
よかったらクリックお願いします♪
にほんブログ村
白血病ランキングへ
看護師求人
スポンサーリンク
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。