白血病を克服したらっくんと母の奮闘ブログ

1歳で白血病と診断され、何度も復活してきたらっくんと治療を支える母の病気乗り越えブログ。現在6歳のらっくんと家族の日々の楽しい話題をシェアしたいと思います!

てぃーだイチオシ

治療白血病

【抗がん剤治療 2 】身の毛もよだつ無菌室での話

急性骨髄性白血病(AML)と若年性骨髄単球性白血病(JMML)と診断されたらっくん。

いよいよ治療が始まりました。

【抗がん剤治療】抗がん剤治療ってどんなもの?

この第1回目の治療は、
後にも先にもないっていうくらいの、
大嵐で3つの台風が一気に来た感じ?でした。

では、続きのお話、いきますね♪

抗がん剤の治療はこんなかんじで1クールです。

抗がん剤投与(1日1回)×7日(日数は人や病気による)

休み、休み、休み。

この「休み」の間にダメージを受けた白血球がぐんぐん下がって(1〜2週間)、
再び立ち上がってくるまで10日〜2週間(人による)。

ここまで1クール。

白血球が下がっているときは、抵抗力がほぼないため、
普通の人がなんともない菌にやられて熱が出てしまいます。

なので「無菌室」というところに入ります。

らっくんも白血球の中の「好中球」が500以下になると、
それまでの病室から、2重扉のある「無菌室」へ入りました。

【抗がん剤治療 2 】身の毛もよだつ無菌室での話


そして白血球が回復して「好中球」が500以上に増えて来たら、
また一般病室へ戻ります。

「好中球」はばい菌やウィルスと闘う細胞です。
一定の数が増えてこないと外には出られません。

そして、子どもにとっては嬉しい嬉しい「ほんとうの休み」=外に出られるようになります。

「ほんとうの休み」を2.3日もらって、リフレッシュして次の治療が始まります。


これが普通の1クールで約1ヶ月です。

しかし。

どうして?

なぜか?

らっくんの「好中球」は二週間過ぎても、
いっこうに上がってきませんでした。

その間、らっくんは無菌室でどう過ごしていたのでしょうか?

じつは、壮絶な副作用と闘っておりました。

らっくんに現れた副作用は。。

脱毛、口内炎、吐き気、下痢。

髪の毛はある時期からゴソッと抜け始め、うぶ毛のような毛を残し、
ふわふわな感じで抜け止まります。つるつるにはなりませんでした。
つるつるになる子もいます。

ちなみに放射線を浴びると、うぶ毛も抜けてつるつるになりますよ。

それから、食欲はなくなり、口内炎というか、口の中がただれて何も食べられません。
なにも食べなくても高濃度の栄養を点滴で入れるので、だいじょうぶ。

かろうじて水と母乳は飲むのですが、すぐにゲボッと吐いてしまいます。
お水を飲めば、マーライオンのように勢い良く吐きます。

吐いて、汚れて肌着を替えてると、今度はオムツのほうでぴゅーっと下痢。

オムツを替えてると、上のほうでゲボッ。

また上をきれいにしてると下が。。。とこれが本当にエンドレス。

シーツも替えて、病衣も替えて、とやっているうちに
病棟中のシーツや病衣がなくなってしまいました。

そのうち私は、らっくんの息づかいの音で
「2秒後に吐く!」というタイミングを察知し、
のうぼん(嘔吐したモノを受けるお盆)で、
キャッチする。と、いうワザを身につけました。

らっくんはやせ細り、泣くこともしなくなりました。

そして、こっから大変な事態に。。

無菌室はたしか、感染したら危ないから入る場所ですよね?

らっくんは何かに感染して、高熱が出始めました。
40度超えです。

しかも白血球がありません。

闘う好中球がいないのです。

こんなときはどうするのでしょうか?

ひたすら抗生剤を投与します。
抗生剤は菌を殺す薬です。
好中球がないので、抗生剤に頼るしかありません。

38度を超すと、血液培養を取ります。

これは何の菌に感染してるか調べるためです。
何の菌か判ったら、薬を特定できるからです。

それまではとにかく抗生剤、抗生剤1日に3回、
そして40度超えると苦しいので解熱剤を使いました。

解熱剤は足先や手の先っぽが冷たいときは、
これから熱が上がるサインなので、少し待って、
足先が完全に熱くなってから投与します。

これは覚えていて損はないですよ。
解熱剤を使うのは熱が上がり切ってから。
すると少しラクになって眠れます。

体力の消耗が命にかかわるのです。


少しは眠れます。

らっくんは40度の熱がなかなか下がりませんでした。

【抗がん剤治療 2 】身の毛もよだつ無菌室での話


抗生剤は効きません。

抗がん剤やめてから2週間でふつうは白血球が増えてくるので、
待っていれば白血球がばい菌をやっつけてくれるかもしれません。

でも、
でも

らっくんの白血球はいっこうに上がらなかった、
そして熱は下がらなかった。

。。。。。。。。。。。。。

吐いて、下痢して、粘膜もただれ、
口からお尻から血が出て、
熱が上がったまま、
白血球はゼロ。

これがどんな状態かお医者さんならおわかりですね?

ドクターもナースも必死でした。

わたしはわけがわからないまま、、、

必死でらっくんのオムツを替え、
飲めない母乳をふくませ、
手と足先を常に触って、熱をチェックし、
ほんとうにほんとうに神様に祈りました。

どうかどうか助けてって。

抗生剤が効かない。。
どうしよう。

そして沖縄一のドクターはある決断をしました。

続きます。









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プロフィール
hanau
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ハナオです☆

2008年生まれ 息子 らっくん
2010年、1歳半で若年性骨髄単球性白血病(JMML)と急性骨髄性白血病(AMLのM6)の診断を受け、治療、骨髄移植、3ヶ月後退院。

2013年、4歳で急性骨髄性白血病が再発。骨髄バンクより骨髄移植。
3ヶ月後退院。

現在(2021)12歳、中学1年生。

2006年生まれ 娘 ゆきんこ
満月の夜に自宅出産にて誕生。

弟の病気により、幼い頃から母親と離され、メンタル面で影響が出る。
不登校満喫中の、現在中学2年生!

読谷暮らし。
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